Xさんが同じ借地上にアパートと、アパートに隣接して居住用の一戸建てを所有していました。Xさんは、アパートの老朽化に伴ってアパートを取り壊した上で、借地を地主に返そうとしていましたが、地主との交渉をどのようにしたら良いのかわからない状況でした。
地主と交渉して、借地権と地主が所有している他の土地との等価交換を実現したケース

年代:80代 (借地人)/女性
相談前の状況
依頼者の希望
できることであれば、アパートの借地を地主に返却する手続に伴って、居住用の一戸建てが立っている借地を地主から購入したいとのことでした。
解決状況
地主と交渉し、借地権と地主が所有している土地との「等価交換」をすることができました。最悪の場合には、アパートを取り壊して更地にして地主に返還して終わりということも考えていたため、最高の解決ができたと感謝されました。
弁護士からのコメント
借地を地主から借りている方は、建物の老朽化や建物を使用しなくなったなどの理由で、建物を取り壊すなどして借地を地主に返還することを検討するタイミングが出てきます。借地権は条件が整いさえすれば地主や第三者に買い取ってもらうことができるだけでなく、本件のように、借地権者が持っている借地権と地主が持っている他の土地を交換するという「等価交換」という裏技を使って解決することができるケースもありますので、借地権の取り扱いになれている川崎ひかり法律事務所に是非ご相談下さい。
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