遺産分割調停の流れと上手く進めるコツ
遺産分割遺産分割調停の流れ 現在の実務では、遺産分割調停は段階的な進行で行われることが多いです。 まず、 ①相続人の範囲 ②遺言書の有無 ③遺産分割協議書の有無 ④遺産の範囲 ⑤遺産の評価 ⑥遺産総額・具体的相続分の確定 ⑦遺産の分割方法の調整 という流れで行われることが一般的です。 遺産分割は複雑な法律問題をはらんでいることに加えて、当事者間の感情的な対立が激しい場合も多い...
遺留分を放棄するにはどうしたらいい??
遺留分1 遺留分の放棄 遺留分制度とは、被相続人の遺産のうち、一定程度の割合を一定の法定相続人に確保するための制度です。すなわち、相続人のうちの一人に遺産を全部相続させる旨の遺言がある場合でも、他の相続人には遺産のうち一定程度をもらう権利があることになります。 もっとも、遺留分をもらうことができるのは「権利」であるため、その権利を「放棄」することはできます。以下、簡単に説明していきます。 2 被相...
破産手続中に破産者が死亡したら、その相続人は相続放棄する必要はあるの?
相続放棄破産はじめに 破産手続開始決定後に破産者が死亡した場合、死亡した破産者の相続人が債務を負わないためには、相続放棄をする必要があるのでしょうか。 相続放棄等の必要性 破産手続開始決定後に破産者が死亡した場合、破産手続は、破産者の「相続財産」について破産手続が続行することになります(破産法277条)。具体的には、「破産者○○」の事件から、「破産者亡○○相続財産」として破産手続が続行されることになりま...
遺言執行者についての基礎知識
遺言遺言執行1遺言執行者とは? 遺言執行者とは、遺言者の亡きあと、遺言者の意思を実現させるために、遺言 書の内容を適正に執行するために選任される者を言います。 2遺言執行者を選定する意義 遺言執行者のなすべき役割とは、遺産である財産の管理、相続に伴う財産の名 義変更、認知の手続や遺贈など、様々なものが想定されますが、執行者に具体的 にどのような遺言の執行を依頼するか...
相続財産管理人制度の改正(相続財産清算人)
相続財産管理人・清算人2023年4月から相続財産管理に関する制度が変わりました。 以前の「相続財産管理人」にあたるものが名称が変わって「相続財産清算人」となり、別の「相続財産管理人」制度が設けられました。 改正前と後で名称が紛らわしいのでご注意ください。 新しい「相続財産清算人」は、以前の「相続財産管理人」制度に対応するもので、以前は官報公告を何度かに分けて行って最低でも10か月かかっていたものを、公告の統合...