遺言書の有効性が問題となり、遺言書の効力を否定した内容で遺産分割調停が成立した事例 |川崎で相続、遺産分割を弁護士に相談なら川崎ひかり法律事務所

電話受付時間 平日9時~17時まで(ただし12時~13時を除く)/0120-223-154/土日・夜間相談可/即時相談可/通話無料

JR川崎・京急川崎駅
から徒歩

遺言書の有効性が問題となり、遺言書の効力を否定した内容で遺産分割調停が成立した事例

  • 性別:男性
  • 依頼者情報:年代:50代   続柄:二男

背 景

依頼者Xさんの母親Aが亡くなったため、その相続人である依頼者Xさん(二男)は、他の相続人である長男、長女との間で遺産分割に関する話合いを行っていました。
相続財産としては、不動産(土地・建物)や預貯金(数百万円)が主なものでした。
そのため、通常であれば、上記相続財産を、各自が3分の1ずつの割合で相続する権利があります。
ところが、遺産分割協議の中で、長男が、母親Aの遺言書が存在しているとして、上記財産のうち、ほとんどが自分に相続権があるとの主張をされたため、依頼者Xさんは、どのように対応したらよいかと悩み、ご相談に来られました。

主 張

遺言書が、真に母親Aの意思に基づき、有効なものであれば、それに従うが、そうでない場合には、できる限り公平な遺産分割をしたいというご希望でした。

解決策

弁護士は、協議の途中から依頼者Xさんの代理人となり、長男に対し、遺言書の内容を確認したいと申し入れたところ、長男が頑なにこれを拒んだため、このままでは公平な遺産分割は実現できないと考えました。
そこで、弁護士は、家庭裁判所に遺産分割調停を申し立てることとしました。その調停において、裁判所を通じて、改めて遺言書の開示を求めたところ、ようやく遺言書の開示を受けることができました。遺言書は、手書きによる「自筆証書遺言」でした。
その遺言書は、ぱっと見ただけでは分かりませんでしたが、弁護士が精査したところ、その筆跡が、亡母Aが生前に書いた別の書面(手紙など)とは相当に違っており、本人が自書していないという疑いが生じました(※自筆証書遺言は、本文を自書しなければ無効となります。)。
そこで、弁護士が調停でそのことを指摘すると、長男は、「自分が代筆した」などと説明し、亡母Aが自書したものでないことを認めました(弁護士は、遺言書の偽造ではないかと感じましたが、いずれにせよ、この遺言書の効力を否定することに成功しました)。これにより、長男の遺言書に基づく主張は排斥され、結果的に、本来の相続分に沿った形での遺産分割を実現することができました。

結 果

上記のケースでは、遺言書が作成された真の経緯は不明でしたが、遺言書が、その有効性の如何によって、遺産分割の結果に大きく影響を与えるものであるということは、間違いありません。
また、上記のケースとは別に、将来、遺産分割で揉めないように、あらかじめ正確な遺言書を作成しておくということも、非常に有意義なことといえます。
相続問題に強い川崎ひかり法律事務所では、生前の遺言書作成や遺産分割協議など、相続発生の前後を通じて、お力になれる場面が多いかと思います。是非、お気軽にご相談いただければと思います。

その他の解決事例

相続財産である不動産に,相手方を債務者とする抵当権が設定されていたが,不動産を共同で売却することとし,依頼者は抵当権の負担を受けない金額を取得した事例。

  • 性別:女性
  • 依頼者情報:年代:60代   続柄:長女

相談前

被相続人A(父)の相続が発生しました。相続人は,依頼者(Xさん)と弟のYさんの2人です。相続財産は,不動産のみであるところ,Yさんが銀行からお金を借り,その債務を被担保債務とする抵当権が設定されていました。

詳しく見る

相続人間の感情的対立が激しく、かつ、相談時には遺産の全容が判明していない事案

  • 性別:男性
  • 依頼者情報:年代:70代   続柄:姉の子(甥)

相談前

被相続人には子がなく、兄弟姉妹(ないしはその子)が相続人となる事案で、大きく分けて2つのグループに分かれている状況でした。
依頼者が属しているグループは、遺産がどのようになっているか正確なところが分からず、相手方と話もまともにできない状態で、話が進展していかないという状況でした。

詳しく見る

折り合いの悪い兄弟が共同相続人となっている事案で、議論を整理しつつ解決した事案

  • 性別:男性
  • 依頼者情報:年代:50代   続柄:二男

相談前

兄弟二人の相続で、遺産分割協議が必要であるにもかかわらず、長男が遺産についての情報を独占しており、また独自の考えで一本的に物事を進めようとされるので、相談者は情報の開示を受けることができないまま相続税の申告書に捺印だけさせられてしまっていました。
情報もなく、また相手方とどのように話をしていけばいいか分からずお困りの状況でした。

詳しく見る

夫が亡くなり、夫の前妻の子と連絡がつかなかったので、遺産分割調停を申し立てたところ、無事に調停が成立した事例。

  • 性別:女性
  • 依頼者情報:年代:80代   続柄:妻

相談前

夫Aさんが亡くなり、相続人は依頼人のXさん(妻)、夫Aさんの前妻の子のY(長女)さんでした。しかし、XさんとYさんは、一切面識はありません。直接やりとりするのも気が引けるとのことで、ご相談にいらっしゃいました。

詳しく見る

経験豊富な弁護士が多数在籍

オンライン相談可能

相続問題は、実績豊富!

川崎市密着20年以上の川崎ひかり法律事務所にお任せください

電話受付時間 平日9時~17時まで(ただし12時~13時を除く)/0120-223-154/土日・夜間相談可/即時相談可/通話無料 メール予約受付時間
24時間365日