生前に親交があった独り身の叔母が亡くなり、葬儀などを執り行った甥の方からの相談でした。
生前に叔母と親交はあったものの、叔母の財産の状況はほとんど把握していない状況でした。
また、叔母は結婚しておらず、既に亡くなっている兄弟もいるなど叔母の相続人が誰になるのかもはっきりわからない状況でした。
叔母を相続した相続人の1人である甥が、叔母の財産も相続人の詳細も全くわからない状況であった事例。
- 性別:男性
- 依頼者情報:年代:50代 続柄:甥
叔母の財産や相続人の状況がわからないので、今後の叔母の相続手続を何からどう進めたらいいかわからない、というご相談でした。
叔母の自宅を調査したり、金融機関に対する各種照会を行うなどの財産調査を入念に行った結果、数億円の財産を発見することができました。
また、相続人の調査を行った結果、相続人が10人以上いることも判明しました。
そして、相続人全員と速やかに連絡を取って、相続人全員から相続手続に協力してもらうことに同意をもらうことができました。
また、借地権付不動産の売却交渉も同時並行して効率的に進めることで、複雑な相続手続を3か月という短期間で全て完了することができました。
甥・姪が相続人となる場合には、被相続人である叔父や叔母の財産の詳細がわからないといったケースも珍しくありません。
そのような場合には、相続財産の調査が非常に重要であり、調査を怠ると多額の相続財産の存在を見落としてしまうリスクがあります。
そのような場合には、無理をして自分で調査を進めずに、相続財産の調査に慣れている相続専門の弁護士に相談することを強くお勧めします。
その他の解決事例
唯一の相続財産が依頼者居住の不動産であり,分割が困難な事案
遺産分割- 性別:男性
- 依頼者情報:年代:40代 続柄:子
兄Yとの相続の事案でしたが、相続財産が、依頼者Xさんは被相続人A(父)と居住していた不動産しかなかったため、Yは不動産を共同で売却することを主張していました。
しかし、Xさんは、当該不動産に住み続けたいという意向が強く、遺産分割協議がまとまらない状況でした。
母の相続について遺産分割手続を代行した案件
遺産分割- 性別:男性
- 依頼者情報:年代:50代 続柄:長男
母Aさん(被相続人)が亡くなり、兄X1さん、妹X2さんが相続することになりましたが、被相続人名義の不動産及び預貯金があり、相続手続の方法がわからないということで、X1さんとX2さんが相談にいらっしゃいました。
兄妹相続において、自宅を守りつつ、遺産分割協議を成立させた案件
遺産分割- 性別:女性
- 依頼者情報:年代:50代 長女・二男
母Aさんが亡くなり、兄Bさん、姉Cさん、弟Dさんが相続することになりましたが、Aさん名義の不動産にCさんとDさんが住んでいたために、Bさんから、CさんとDさんが不動産から立ち退き、全員で不動産の売却手続を進めることを提案されました。
CさんとDさんは他に住む場所がなかったため、Bさんの要求を拒否していたところ、Bさんが弁護士を立てて、立ち退きを要求してきました。そこで、分割方法を含む相続の進め方全般について悩み、CさんとDさんが相談にいらっしゃいました。
遠隔地に住む相続人16人の事案で、無事に不動産を換価し解決できた事例。
相続人多数遺産分割- 性別:女性
- 依頼者情報:年代:80代 続柄:妻
自分以外は被相続人の兄弟姉妹が相続人となる事案で、かつ、相続人の中には既に亡くなってしまっていて、甥姪が相続人になっている方もいらっしゃるという状況でした。
相続人が多数で、遠隔地に住んでいるとともに、相続人との間にこれまで交流が全くないことなどから、話が前に進んでいかない状況となっていました。
行方不明の相続人を探し出して遺産である不動産を換価分割した事例
遺産分割- 性別:女性
- 依頼者情報:年代:60代 続柄:長女
母Aさんが亡くなり、相続人は依頼人のXさん(長女)と行方不明の長男Yの2人でした。Aさんの遺産は不動産のみでした。