ドライブレコーダー
交通事故一般池田博毅1 ドライブレコーダーの役割
近年ドライブレコーダーを装着する車両が増加しているそうです。
ドライブレコーダーを装着することにより,交通事故発生時の有力な証拠になりますし,あおり運転など危険な運転の被害やこれにまつわるトラブル発生時の映像記録としても使えます。
さらに,機種によってはエンジン停止時にも録画を継続ものもあり,停車時の当て逃げ,車上荒らし,いたずらなども記録できるようです。
また,これらの映像記録があることによって,争いそのものが起きにくくなります。
そのほか,通常の運転映像をあとから見ることによって自分の運転のくせや欠点などを顧みて運転の改善につなげることもできます。
このようにドライブレコーダーには利点が多いので,まだ装着していない方にはぜひおすすめしたいところです。
2 ドライブレコーダーの注意点
もっとも,最近,ドライブレコーダーなどで記録された映像を,インターネット上にアップロードするケースも増えています。
その中には,交通事故の発生場面危険な運転の様子が映った生々しいものもたくさん見受けられます。
これらは事故防止や安全運転啓発の目的とされているものが多く,実際そのような効果があることは否定しません。
他方で,当事者や付近にいた人などが撮影した動画を即座にSNSなどにアップロードするケースなどもよく見受けられますが,場合によっては,映り込んでいる人の肖像権を侵害したり,コメントなどと相まって名誉毀損・信用毀損など不法行為ないし犯罪行為になってしまうこともありえますので注意が必要です。
この記事を監修した弁護士
池田 博毅(神奈川県弁護士会所属)
2001年に弁護士になってからというもの弁護士になってよかったなと実感する毎日を送ってきました。苦しいことつらいこともままありますが,依頼者から感謝の言葉をいただくたびにそんなものは吹き飛んでしまいます。事務所のポリシーとして掲げている「正義は勝つ」という言葉・・・「正義」とは難しい概念です。それぞれの人に正義があり,それぞれの立場に正義があるときに「正義」の名の下にひどいことが行われたりもします。それでも私は「正義」というものが実在し,「正義は勝つ」と信じています。そのために少しでもお役に立てるよう努力していきます。